So-net無料ブログ作成
検索選択

大浮世絵展 名古屋市博物館 [日記]

とうとう、名古屋にも来ました。大浮世絵展。

daiukiyoeten1.jpg

着物を着て行ってきました。 

高歯の下駄が江戸っぽいですね。

ところで、東京博物館の展覧会では、彦根屏風と、松浦屏風という、国宝様が出ていましたが、名古屋には来られないようです。

大和文華館で、松浦屏風を見せていただいたことがあるので、そんなにがっかりではありませんが、大物は来ませんでしたね。汗

 daiukiyoeten2.jpg

しかし、菱川師宣の見返り美人図が名古屋初公開でした

写真は、期間限定で、和服で来場したお客さんへのプレゼントです。

というわけで、私もいただきました。かわいいですね~中に金平糖が入っています。

この見返り美人の実物が、国宝でも重文でもないのは、なぜか、わかりませんが、とてもきれいな状態でした。染み、灰汁浮き、絹の割れ、絵の具の剥落など、一切なく、異常にきれいな状態です。もしかしたら、大幅に修復されているかもしれませんね。

とにかく鮮やか。 ただ、その構図ははっとするほど、見る人をひきつけます。

 daiukiyoeten3.1.jpg

縁先美人図 東京国立博物館。

寛文美人図 が三点出ていて、他二点は、個人蔵なので、画像がありませんが、着物を着る人が見るのは、どうやって、着物をきているかという点で、個人蔵の二点は、床に曳いている衽を踏んで、裾は、後方へ行っていました。不思議な着方ですが、当時は、室内で、こうやって着ていたかもしれませんね。

この縁先美人図は、衽を踏んづけていません。縁先が室内ではないからか、打掛を羽織って、少し衿先を持って褄を上げています。歩いているから、衽を踏んでいないのかもしれませんね。

daiukiyoeten4.jpg

鈴木春信 雪中相合傘

高い塗下駄、柔らかい絹の質感。寒いのに二人とも耳を出して、頭巾をかぶっています。 

大英博物館蔵で、状態は全然よくありませんでしたが、写真からはわからない、空中に舞う白い雪が空刷りでよって、ぷっくり膨らんでいて、とても情緒のある景色です。

紙の絵は2次元だけれど、こうやって、3次元に平気で飛び出してくる感覚は、おもしろいなあ、と思います。

 nouryou.jpg

喜多川歌麿 納涼美人図 千葉市美術館

絞りの帯、手首に巻いた団扇の赤い紐。

紗の着物を緩やかに着て、赤い襦袢の肩を見せています。

でも、よく見ると、上半身の襦袢の色と、下半身の襦袢の色が違います。これは、夏なので、半襦袢を着ているのだと思います。上は赤、下は、縹色の裾除け(または腰巻)を履いているように見えます。紗の着物は一重ですが、裾、衽、袖口に共八掛を当てて、とてもおしゃれです。 

それにしても、横に置いてある植物はどんな意味があるのでしょうか。昔、大和文華館で、面白い説を聞きましたが、ここではちょっと言えません。汗

 FUJI7.jpg

葛飾北斎 富嶽三十六景凱風快晴

です。人物の絵がずっと続いていたので、ここにきて風景ががあると、一息つけます。

歌麿はとても上手だけれど、人間の情念のようなものが濃厚に画面上にあって、見ていると、疲れてきます。

じゃあ、北斎はどうなの?と言われると、ぎざぎざした線で、やはり、視覚のどこかを刺激される感じがします。

 hiroshige058_main.jpg

歌川広重 東海道五十三次のうち 庄野 白雨

浮世絵も、ここまでくると、ハイエンドですね。江戸の人たちが、こういった絵を眺めて楽しんでいるのを想像すると、彼らの、芸術に関する、見識眼の高さに驚かされます 。

一部の人たちが楽しむ水墨画では、似たような題材が取り上げられたりします。近景を濃く、遠景を薄く描いて、遠近感を出します。それでも、浮世絵は版画なので、量産することを目的としています。

そう考えると、この完成度、そして、情緒は、浮世絵が到達したある世界観の集大成のような気がします。

写真ではないし、肉筆浮世絵でもない、軽妙で、しかも、愁いのある画面は、江戸の町のその当時の雰囲気を正確に再現しているような気がしてしまいます。

全体的にみると、年代を追ってどのように、好まれる表現方法が変わっていったかがよくわかる展示になっていたと思います。

ちなみに、最近気になっていた川瀬巴水作品も2点出ていて、やはり近代の”浮世絵”は光の表現が、写真的になっていると思いました。それでも、色彩の透明度が高いのでとても、澄んだ美しい画面になっていました。

juban4.jpg 

ちなみに、今回着た着物の長襦袢は、歌麿の、北国五色墨 てっぽうでした。 

北国五色墨 切の娘 が出ていましたが、こ

っそり、襦袢で着ていたので、誰もわかりませんが、自分だけ、展覧会にあわしてコーディネートしていたので、一人で喜んでいました。笑 


2014-03-18 14:21  nice!(10)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 10

コメント 3

Akira

いろいろな浮世絵があるんですね♪
当時の人達がどのように感じていたのかを想像するのも面白いかもしれませんね(^^)/
着物もコーディネートされてたのが素晴らしいです(^_-)
by Akira (2014-03-18 22:01) 

koji

Akira さん。
まいどです。コメントありがとうございます!(^^)v
はい。浮世絵といってもいろいろありますね。
おっしゃる通りだと思います。今では、わからなくなってしまっている、古い物語の”見立て”というパロディーとか、時事の風刺とか、ちょっとしたひねりが、必ずあって、表面的にみるだけではわからない、物語があったりして、浮世絵はむつかしいです。でも、だからこそ、表面を眺めて面白いという点も、いいなあと思います。当時の人たちが、見立てに、合点して、にやりとしたかなあと思うのも、一興ですね。
着物は、着物屋さんが来場していたみたいで、俺は、内心冷や汗をかいていました。笑 お褒めいただきまして、ありがとうござます!
by koji (2014-03-19 10:05) 

あゆみ

こんにちは。
失礼を承知でお伺いさせていただきたいのですが、浮世絵展でkojiさんが頂いた、見返り美人図のミニ巾着をまだお持ちでいらっしゃいましたら、是非2000円ほどでお譲り頂けないでしょうか。私が当時母にプレゼントしたものを母が無くしてしまい、酷く落ち込んでいるのでどうしてもまたプレゼントしたく、探し回ったところ、kojiさんのブログにたどり着きました。どうかどうかご検討ほど宜しくお願いします。
by あゆみ (2016-12-28 17:15) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

 

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。